HAWAIIAN MYTHOLOGY / ハワイの神話
ハワイ神話の背景とは
古来、パワフルで圧倒的な自然と共存してきたハワイの人々。森や山々、滝、虹など自然の万物や現象に神の存在を見出し、植物や動物を神の化身とみなすなど、ハワイアンは島の大自然を崇拝しながら生きてきました。
一方でハワイは、先祖崇拝が盛んな土地でもあります。今もクプナを敬う気質が強いことでわかるように先祖を崇める伝統がハワイを貫き、先祖の神格化に繋がることもありました。火山の女神ペレや半神カマプアアを先祖と仰ぐ一族が、実際にハワイには存在します。
こういった背景からハワイでは多くの神話が生まれ、永年、語り継がれてきました。古事記やギリシャ神話にも匹敵するディープな神話世界が、ハワイには息づいているのです。
このセクションではそんなハワイ神話の全体像を学ぶべく、主要な神々の解説に始まり、フラダンサーなら知っておきたい主な物語を網羅。神々の物語に加え、花々や植物、動物たちの物語など、豊かな自然をモチーフにした神話も多数、紹介していきます。神話にちなんだトリビア的な知識が学べるコラムも続々登場していきますので、どうぞお楽しみに。
神話を学ぶうえで知っておきたいこと
なお、神話を学ぶうえで、留意したいポイントが1つあります。それはハワイでは「同じ物語にいくつかのバージョンが伝わる、諸説がある」ということです。たとえば創世記にしても複数の物語が存在します。
理由はいくつか挙げられますが、まずハワイが多くの島々から成り立ち、古来、さまざまな分野で地域性、独立性がごく強かったことが1点。日本の古事記のように故事が1本に編まれることなく、各地に独自の物語が残されたという背景があります。
さらにはハワイ&ポリネシアの島々が文字を持たず、口承で物事を伝えてきたという特殊性が挙げられます。ハワイでは重要な物語や出来事がすべてチャント(詠唱)やフラに詠われ、太古の時代から伝えられてきました。
そもそも数十世代も前の故事については、絶対的な真実の見極めが難しいのは世界共通。日本でも邪馬台国の所在地につき九州説と近畿説があること等が、その好例でしょう。
こういった理由から、ハワイ文化を学ぶうえでは「物事には諸説がある」という観点が肝要になります。視野を広く持ち、正しくハワイ神話を学んでいきましょう。
ハワイの主な神さま
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